意外と知らないアクセス解析

滞在時間を計測する際の注意点と ページ滞在時間の改善法

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平均ページ滞在時間・平均セッション時間とは

・平均ページ滞在時間
平均ページ滞在時間とは、1ページあたりの平均滞在時間のことを指します。
・平均ページ滞在時間の計算方法
平均ページ滞在時間は、ページへのアクセス開始時刻と離脱時刻の差を利用して計測されます。

(例)あるサイトのセッションが下の場合を考えてみましょう。
上の時刻は、実際にユーザーがサイト内のページ1~3にアクセスした時刻と、離脱した時刻を示しています。また、ページ3を閲覧後、ユーザーはサイトから離れたものとします。

ユーザーのサイト閲覧状況
閲覧開始離脱閲覧ページ
10:3010:35ページ1
10:3510:40ページ2
10:4010:45ページ3

●平均ページ滞在時間を見る上で注意しておかなければならない点
先ほども述べましたが、Googleアナリティクスはアクセス開始時刻と離脱時刻の差を利用して平均ページ滞在時間を算出しています。つまり、最後のページ滞在時間が0となってしまいます。上の場合、ページ3の次に閲覧したページがサイト内に存在しないため、ページ3の実際の離脱時刻を計測することができません。
したがって、上の例で計測される平均ページ滞在時間は、最後のページビューを除いた“ページ1”と“ページ2”の平均ページ滞在時間となってしまうのです。

・平均セッション時間
平均セッション時間とは、セッションの平均の時間を指します。つまり、サイトにアクセスしたユーザーが1セッションあたりどれだけサイトに滞在していたのかを表す指標となります。

・平均セッション時間の計算方法
平均セッション時間を計測する際も平均ページ滞在時間を計測する場合と同様に、ユーザーが最後に閲覧したページがカウントされません。
(例)あるサイトのセッションが下の場合を考えてみましょう。

ユーザーのサイト閲覧状況
閲覧開始離脱閲覧ページ
11:0011:05ページ1
11:0511:15ページ2
11:1511:25ページ3

●平均セッション時間を見る上で注意しておかなければならない点
上の例で平均セッション時間を算出する場合、ページ3は平均値の計算には含まれないため、“ページ1”と“ページ2”から平均セッション時間が算出されます。
最後の10分間のページビューは平均セッション時間の数値には含まれず、Googleアナリティクス上では平均セッション時間は15分として表示されます。

●平均ページ滞在時間・平均セッション時間が“0”秒の意味とは
Googleアナリティクスの平均ページ滞在時間で00:00:00と表示されているのをよく見かけます。一見すると“ページを開いた直後に閉じられてしまった”と考えてしまいがちですが、実はそうでない場合もあるのです。感の鋭い人は気づいたかもしれませんが、平均ページ滞在時間・平均セッション時間を算出する際、最後のページビューはカウントされないと先ほど述べました。つまり、ユーザーがアクセスしたページがサイト内で1ページのみの場合、ページ滞在時間がどれだけ長かったとしても0秒として計測されるのです。平均セッション時間も同様に0として計測されます。
平均ページ滞在時間・平均セッション時間の単位と見方に関して平均ページ滞在時間はメニュー画面上の“行動→サイトコンテンツ→すべてのページ”から確認することができます。

平均ページ滞在時間を改善するには

●ユーザーの満足度を満たすために直帰率を減らす
平均ページ滞在時間は直帰率と密接に関係しているため、同様に理解しておかなければなりません。一般的に、良いコンテンツだと思われたページは直帰率が下がり、逆に悪いコンテンツからユーザーは直帰してしまいます。ここで、SEOツールを提供するQUICKSPROUTの「How to Decrease Your Bounce Rate」が提唱する“平均ページ滞在時間を伸ばすために直帰率を減らす方法”について紹介していきます。

ページ滞在時間が短い、または直帰する理由として主に下の2つがあげられるようです。
・ユーザーが意図したものが見つからない
・使いにくいサイトである

しかし、直帰率の値はページタイプ別で大きく異なるようで、一般的に下のようになるといわれています。
一般的なwebサイト:40~60%
リードジェネレーション(見込み客):30~50%
ブログ:70~98%
ECサイト:20~40%
ランディングページ:70~90%

ページタイプ別に平均的な直帰率が異なることから、ページ滞在時間に関しては絶対的な数値で評価するのではなく、相対的に評価すべきです。つまり比較する対象を必要とします。

(いい例)
○○○の施策を行った結果、施策対象ページの平均ページ滞在時間が~分伸びたことから施策による効果があったといえる。

(悪い例)
△△△は平均ページ滞在時間が短いからユーザーの意図を満たすコンテンツを含んでいないといえる。また、直帰率を減少させるための施策として下の項目があげられるようです。

直帰率を減少させるための施策内容
文字の読みやすさを高めるレイアウトを使いやすいものにする
見やすい色合いを心がけるナビゲーションにすぐアクセスできるようにする
フォントサイズを大きくする関連性の高いリンクへコンテンツをリンクさせる
見出しを大きくするレスポンシブ対応
ページ表示速度の高速化
外部リンクを開く際は新しいタブで開くようにする
エラーを減らす

まとめ

今回は、滞在時間を計測する際の注意点と改善法について紹介しました。サイトへの滞在時間はコンテンツの良し悪しを判断する基準になると言われています。

しかし、今回紹介したように00:00:00となる場合や、最後のページビューはカウントされないなど注意すべき項目があるためデータを活用する際は大体の目安として活用しましょう。

今回紹介したページタイプ別の異なる滞在時間を参考に、ページ滞在時間に関してサイトを評価する際は、必ず前後に比較対象を置くことを忘れないようにしましょう。

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