MEOとは?対策方法と上位表示のポイントを解説

MEOとは?対策方法と上位表示のポイントを解説

目次

MEOとは

MEOとは、Map Engine Optimization(マップエンジン最適化)の略称で、地図アプリ(Googleマップ)での検索結果において上位表示されるよう、様々な最適化施策を行うことです。上位表示により、店舗集客を向上させることを主な目的とします。

例えば「五反田駅+焼肉」と検索すると、五反田駅周辺に実店舗を持つビジネスが検索結果に表示されます。このように「地域名+サービス名」で検索した際に上位に表示されることで、特定のエリアで店舗を探す見込み顧客の獲得を伸ばすことができます。

また、「ラーメン」「焼肉」「美容室」など、エリアとの関連性が高いキーワードでは、地域名を含めずとも、検索結果の上部にマップが表示されます。

SEOの検索1位よりも上位のエリアに大きく露出されるため、視認性が高く、ユーザーの目にとまりやすいのです。

MEO対策の具体的な方法についてもこの後ご紹介します。

商品やサービスを探すユーザーの行動・購買プロセス

商法やサービスを購入するとき、ユーザーのほとんどは下記のようなステップを踏みます。

1.認知・注意

2.興味・関心

3.評価・検討

4.行動

5.共有

MEO対策は、これらの各ステップに対し効果的なアプローチを行うことが可能です。

MEOの目的

MEOを行う目的は、ビジネスプロフィールの最適化によって、店舗の集客を促進することです。集客の促進において、以下の二つの観点で対策を行います。

①マップ検索上位化のための対策

②来客促進のための対策

①マップ検索上位化のための対策

購入プロセスの「認知」~「興味・関心」のステップでのアプローチとなります。

まずはユーザーに店舗の存在を知ってもらうために、検索結果で上位表示させます。

ユーザーの目に触れる機会が増え、実際の来店やリード獲得に繋がります。

具体的には、獲得したい対策キーワードとビジネスプロフィールの関連性を高め、上位に表示されるようにします。

②来客促進のための対策

購入プロセスの「評価・検討」~「行動」のステップでのアプローチとなります。

MEOの最終目標は、検索順位の向上ではなく、ビジネスプロフィールを通してユーザーに店舗を認知・興味関心をもってもらい、実際に来店してもらうことです。

そのため、順位を上げるだけでなく、ビジネスプロフィールの機能を使って店舗の魅力を最大限に伝え、ユーザーが来店したくなるようにアピールすることが重要です。

MEOとローカルSEOの関係

MEOと同じような意味合いで、「ローカルSEO」と呼ばれるものがあります。

これはエリアを含む検索キーワードやエリア情報が表示される検索結果を対象としたSEO対策という意味です。

(例えば、「千葉駅 買取専門店」などと検索すると、もちろんGoogleマップが上位に大きく表示されますが、通常の検索面においても、千葉の買取専門店の店舗情報が表示されます。)

このように、エリアワード最適化を行うローカルSEOという大きな概念のなかに、マップ検索での上位化に特化したMEO対策が含まれる、というイメージになります。

マップの検索順位の決まり方

 Googleの公式ドキュメントより、公表しているローカル検索結果のランキングが決定される仕組みが公開されています。

ビジネスプロフィールにおいて重要なのは、

「関連性」「距離」「視認性の高さ(知名度)」の3項目です。

参照:Google のローカル検索結果のランキングを改善する方法 

関連性

ユーザーの検索キーワードとビジネスプロフィールの内容の合致する度合いを意味します。

「焼肉」と検索したとき、カフェやファミレスではなく焼肉店が表示されるように、より「焼肉」とのキーワードの関連性が高いと評価される店舗が上位に表示されます。

そのため、自分の店舗にとっての対策キーワードとビジネスプロフィールの関連性を高めることが、上位化の鍵といえます。具体的な方法は後半で解説します。

距離

ユーザーが検索キーワードで指定した場所から、店舗までの距離です。

例えば「千葉駅 ブランド買取」と検索した場合…

千葉駅の住所からより近い買取専門店が優先的に上位に表示されます。

また「ブランド買取」や「ブランド買取 どこがいい」のように、検索キーワードで場所が指定されていない場合は、ユーザーが検索した地点から遠くの店舗よりも近くの店舗の方が優先的に表示されます。

ユーザーが検索した場所から店舗の距離に基づくため、対策はできません。

視認性の高さ

視認性の高さとは、店舗がどれだけ広く知られているか、つまり「知名度」といえます。

・ブログや店舗ポータルサイトで店舗が掲載されている数

・店舗名が検索されている数

・SNSや予約サイトのクチコミ

・WEBサイトの掲載順位

Googleは、上記のような要素を計測し、評価しています。

店舗を利用したユーザーに満足してもらい、SNSでクチコミを書いてもらったり、ブログで店舗を紹介してもらったりすることが有効です。もちろん、Googleビジネスプロフィールの評価やクチコミ数も、順位決定要因の一つとなっています。

MEO対策で店舗が上位を表示させるための具体的な方法

ビジネスプロフィールを上位化させるため、MEO対策で行うべきことは主に4点。

①Googleビジネスプロフィールの最適化

②最新で正確な情報の発信

③クチコミの獲得と管理

④マップ順位の計測と数値の確認

①Googleビジネスプロフィールの最適化

まずは、地域やサービス名などの対策キーワード(「五反田」や「焼肉」など)との関連性を高めるため、丁寧な設定を行います。

住所や電話番号など、基本的な店舗情報以外に、以下のような情報を設定することができます。

・ビジネスのメインカテゴリ・サブカテゴリ

・ビジネスの写真

・ビジネスの説明

・WebサイトのURL

・サービス/メニュー(業界により異なる)

・商品情報(業界による異なる)

・予約リンク(業界による)

メインカテゴリ

ビジネスプロフィールにおいて、最も重要な設定項目です。

ビジネスに最も適したカテゴリを選択することで、狙いたいキーワードでより上位表示されやすくなります。

カテゴリは、Googleが用意している選択肢の中から、ビジネスの内容を的確に表す、より一般的なカテゴリを選択します。

カテゴリは、1個のメインカテゴリと最大9個のサブカテゴリを選ぶことができます。

メインカテゴリには、ビジネス全体の内容を示し、具体的なものを設定します。

例えば、「サロン」ではなく、「ネイルサロン」を選択します。

サブカテゴリは、複数のサービス内容を店舗で行っている場合に追加しましょう。

例えば、楽器の販売や楽器の修理、レッスンスタジオの貸し出しなどを行っている楽器店であれば、メインカテゴリを「楽器店」と設定し、サブカテゴリに「楽器修理専門店」「音楽スタジオ」と追加できます。

・ビジネスの写真

ビジネスの写真は、店舗の雰囲気をユーザーに伝える大事な項目です。

ユーザーが店舗選びをする際には、高い確率で店舗写真を確認するため、店舗の魅力が最大限に伝わる写真を登録することが大切です。商品の写真はもちろん、駐車場、店舗の外装、内装、水回り、座席、スタッフ、商品の並びなど、より詳細に登録しましょう。

ビジネスプロフィールの編集画面「写真の追加」から設定できます。

・ビジネスの説明

750字以内でビジネスや店舗の説明を記入し、ユーザーに店舗の情報を言葉で説明できる項目です。

最寄り駅からのアクセス方法(〇〇駅から徒歩~分)や提供しているサービスの名前、競合他社との違い、実績などを記入します。

対策キーワードを含めながら、店舗ならではの魅力を最大限に伝える説明文を作成することがポイントです。

・WebサイトのURL

ビジネスプロフィールの編集画面「プロフィールを編集」から設定できます。

主にホームページのURLを設定します。

URLにパラメータを付与することで、マップ経由の流入数をGA4で確認することも可能です。

基本的には自社のホームページを設定しますが、もっていない場合は、食べログやホットペッパービューティーといった、掲載中の予約サイトのURLを追加することも可能です。

サービス/メニュー

多くの業界ではサービスを追加できます。

サービスはサービス名とサービス詳細、価格の情報を記入します。

ビジネスプロフィールの編集画面「サービスの編集」から設定できます。

ユーザーが理解でき、対策キーワードが含まれるようなサービス名で登録することで、MEO上位化の効果を発揮します。

飲食店などでは、サービスではなく「メニュー」が表示されますが、こちらもメニュー名とメニューの詳細、価格の情報を記入します。

商品情報

商品画像、商品名、価格、商品詳細、詳細のリンクを登録できます。

ビジネスプロフィール上に画像が表示されるため、サービス情報よりも、よりユーザーに商品のイメージを伝えやすい項目です。

ビジネスプロフィールの編集画面にある「商品を編集」から登録できます。

・予約リンク

ビジネスプロフィールの編集画面「予約」から設定できます。

Webサイトと異なり、直接予約に繋がるページのURLや、予約サイトのURLを設定します。「予約リンクのクリック数」はビジネスプロフィール上で計測することができ、MEO対策の効果測定の一つの指標ともなります。

また、プロバイダ(予約サイト)と連携することで、ビジネスプロフィール上で予約状況を確認することも可能です。

②最新で正確な情報の発信

Googleマップには、「最新情報」という投稿機能が備わっています。

TwitterやInstagramなどのSNSのように、写真とテキストを投稿できます。

また、関連ボタン(詳細を見るリンクや予約ボタン、電話タップなど)をつけることができ、Webサイトへの遷移や予約、お問い合わせに繋がる導線にもなります。

投稿することでビジネスプロフィールの更新性が上がり、評価向上に繋がります。

また、投稿内容には上位表示させたいキーワードを含めることを意識すると、キーワードとビジネスの関連性が高まります。

投稿頻度は競合店舗の投稿頻度にもよりますが、1週間に1本ほど投稿できると良いでしょう。

既にWebサイトやSNSで情報を発信している場合は、サイトやSNSでの投稿内容を自動でGoogleマップに投稿する連携サービスもあるため、有効活用してみましょう。

また、最新情報の投稿だけでなく、ビジネスプロフィールの内容そのものの正確性を維持することも重要です。

特に、店舗の営業時間や祝日の営業有無などは定期的に更新する必要があるため、気をつけましょう。常に最新の状態に更新すれば、検索エンジンからの評価がアップするだけでなく、誤った情報でユーザーが戸惑うこともありません。

③クチコミの獲得と管理

口コミ内に書かれたキーワードは、順位に大きく影響を与えます。

検索したキーワードを含む口コミがある店舗は上位表示しやすい傾向にあります。

例えば、マッサージの口コミとして「マッサージ」などのキーワードを含んだ口コミは、「マッサージ」と検索した時に上位に表示されやすくなります。

そのため、口コミの収集が困難な店舗は特に、意識的にユーザーに口コミを書いてもらうよう促さなければいけません。

口コミを増やす方法として、口コミを書いてもらうためのQRコードと口コミの記入例を印刷し、サービス利用後のお会計の時などに口コミを書いてもらうのも有効です。注意点は、Googleの口コミを書いてもらう際は、お礼を渡さないようにすることです。Googleのポリシーでは、口コミへの見返りや特典を用意することが禁止されています。

参照:Google ユーザーにクチコミを投稿してもらう 

あくまで、お客様に店舗やスタッフを「応援」してもらうという観点で依頼することが大切です。

④マップ順位の計測と数値の確認

上記のような施策を継続的に実施することで、マップの順位が改善されていきます。

どれぐらいの効果が現れているのか、マップの順位を確認することで、定期的に効果計測を行いましょう。

マップ順位はどこで検索しているかによって変化するため、検索するユーザーが最も多く存在すると考えられる地点を選定。選定した地点からの検索順位を測定しましょう。

例えば、千葉駅周辺の美容室であれば、最寄り駅である千葉駅を検索地点と設定します。

位置情報を変えてマップ順位を毎日計測するのは手間にもなりますので、マップ順位測定ツールなどを利用することを推奨します。

当社が行ったMEO対策の成功例

対策キーワード「渋谷 歯医者」1位

渋谷にある歯医者様の事例です。約半年間の施策により「渋谷 歯医者」60位→1位にランクアップ。その他「渋谷 インプラント」など、関連するキーワードでも上位化しました。

「天神 ブランド買取」2位

全国に店舗を構える買取専門店様の事例です。こちらも約半年間の施策により、「天神 ブランド買取」8位→1位へとランクアップ。「天神 金買取」「天神 時計買取」など関連キーワードで上位化するだけでなく、「名古屋 ブランド買取」など他エリアの店舗でも順位を伸ばしています。

まとめ

MEO対策の定義や対策内容についてご紹介しました。

MEO対策はマップ上位化のための施策ですが、SEO対策と同様に、Googleが正式に発表しているガイドをしっかりと理解し、ビジネスプロフィールの情報充実や更新を進めていくことが、上位化への近道となります。

今回は自社内でできる施策を中心にご紹介しました。

ご不明な点がある場合や、さらに詳しいサポートが必要な場合は、DYMにお問い合わせください。

DYMでは、Googleビジネスプロフィールの運用代行を行っております。

自社内でできる施策だけでなく、SEOコンサルティングを強みとする代理店ならではの施策もご提案できます。

店舗集客に課題を感じているオーナー様がいらっしゃいましたら、まずはお気軽にご相談ください。

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