WHOISで何が分かる?WHOISは非公開にできる? 小学生でも分かるWHOISの概要
皆さんはWHOISという単語を聞いたことがあるでしょうか。
知っていたあなたは、情報通ですね。恥ずかしながら私は知らなかったです笑
働いている会社のミーティングで、WHOISという言葉を初めて耳にして、そのあとの会議は異国の言葉で話されているようだったのを今でも覚えています。
みなさんには私のような恥ずかしい思いをしてほしくないので、今回は知らなかった方向け、とりわけ初心者の方向けにどこよりも簡単にWHOISとは何か、WHOISの運用方法についてお伝えできればと思います。
WHOISの概要
そもそもWHOISとは?
WHOISとはドメインを管理しているレジストリやレジストラが提供しているドメインに関する情報を閲覧できるサービス。レジストリとは、有名なドメインにおいて1ドメインにつき1つ存在するドメインの管理機関であり、レジストラとはレジストリに対してドメイン登録権限を保有している機関や業者を指します。
WHOISで閲覧できる情報は下記のとおりです。
WHOISで見られる情報
- – 登録ドメイン名
- – レジストラ名メタディスクリプションとは?SEO効果あるの?
- – 登録ドメイン名のプライマリおよびセカンダリネームサーバ
- – ドメイン名の登録年月日
- – ドメイン名の有効期限
- – ドメイン名登録者の名前および住所
- – 技術的な連絡の担当者の名前、住所、電子メールアドレス、電話番号
- – 登録に関する連絡の担当者の名前、住所、電子メールアドレス、電話番号
【参照】–JPRS WHOIS ご利用ガイド
どうやってWHOISを検索する?
WHOISの情報はこちらのリンクから検索が可能です。
ちゃんと覚えている人は意外と少ない!!ドメインってなんだっけ???
ドメインとは
ドメインは一言で表すなら「インターネット上の住所」で、英語ではdomain(領土、領域)の意味があります。日本で有名なドメイン名だと、「.com」や「jp」が有名なドメインになります。
ドメイン名と意味
.com 商用目的
.org 非営利組織用
.uk イギリス用
.jp 日本用
図書館の本に貼ってある分類表番号のような役割を果たしているんですね。
WHOISはなんのためにあるの??
WHOISは必須?
WHOISなんのためにあるのでしょうか。無くてはならないものなのでしょうか。
結論、マストで必要です。これは国際的なインターネットに関する規則や合意で義務付けられているためです。
WHOISは何目的??
WHOISはトラブル発生時にサイトの所有者を把握するのが目的で情報の公開が義務付けられています。
トラブル事例
ドメイン名の取消または移転をめぐる裁判例(引用 弁護士法人 モノリス法律事務所)
gooは、NTTグループがサービスするポータルサイトですが、このgooに関して、ドメイン名の登録移転が、裁判で争われました。ポップコーン社は1996年8月にJPNIC(社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター)から「goo.co.jp」のドメイン名の登録を得ました。これに対して、NTT-X(後にNTTレゾナント)は、1997年2月に同様にしてドメイン名「goo.ne.jp」の登録を取得しました。
NTT-Xはドメイン名「goo.ne.jp」を使用して情報検索サイトを運営していましたが、ポップコーン社によるドメイン名「goo.co.jp」の使用が、出所の誤認混同を引き起こしていること、「goo.co.jp」を選択するとアダルトサイトに自動転送されること等を根拠として、2000年11月に工業所有権仲裁センター(現在は「日本知的財産仲裁センター」に名称を変更)に対して、ポップコーン社のドメイン名「goo.co.jp」のNTT-Xに対する移転を求める申し立てを行いました。
こういった問題が生じることを鑑みると、WHOISの必要性も感じる部分がありますね。
WHOISの公開は個人情報保護法の違反じゃないの??
みなさん覚えていますか?WHOISで見られる情報の中には担当者の名前や住所、電話番号、Eメールアドレスがあります。どれもばれたくない個人情報ですよね!
結論、個人情報保護法の違反にはならないです。
海外ではデモのような動きも見られ、対応した国もあるようですが、現状、日本では国際的規則に従っているようです。
近年の国際的なインターネットに関する規則や合意に興味がある方は総務省のHPをご覧ください。(サイバー空間の在り方に関する国際議論の動向 総務省)
個人情報保護違反にならないのに、公開しなければならないと知って不安になった方、
安心してください。
現在では一部有料ではあるものの、代行業者を通すことでご自身の個人情報を公開せずにブログの開設などが可能になります。
総括
・WHOISはドメインを管理している機関(レジストリ)や登録権限のある業者(レジストラ)が提供しているドメインに関する情報を閲覧できるサービス。
・WHOISはトラブル発生時にサイトの所有者を把握するために義務付けられている。
・個人情報を公開する必要があるが、代行業者などを使用すれば個人情報を出さなくても、ドメインを登録できる。
・WHOISからの個人情報閲覧が結果的に可能になったが、本来の目的とは異なるため、誤った利用方法には注意しなければならない。