インターネット上の住所「サブドメイン」を運用するメリットって?コスト削減にも

インターネット上の住所「サブドメイン」を運用するメリットって?コスト削減にも

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突然ですが、みなさま「サブドメイン」という言葉をご存知でしょうか?
普段何気なくサイトを閲覧しているときに「○○○example.com」のようにドメインの前に「単語」が付いているURLをみかけたことはないでしょうか?

そうです、それこそ、今回ご紹介する噂のサブドメインです。

そもそもドメインって?

そもそもの「ドメイン」を理解していない方もいると思いますので、まず簡単に「ドメイン」について補足説明します。ドメインとは簡潔に言うと「インターネット上の住所」のことです。WEBサイトの具体的な場所を示すために使用されるもので、イメージで伝えるとホームページが家でドメインが住所といったところです。

住所が被ってしまうと、住む家がなく困ってしまいますよね。

それと同様に、住所で例えられるようなドメインは重複しないよう一意に発行、管理されています。通常はアルファベットや数字と一部の記号で構成されていて日本語など各国の言語と文字を利用した国際化ドメイン名も利用できるようになりました。

ドメインは次の4つのレベルから構成されています。イメージで例えると住所、都道府県、市町村、地名、番地に相当します。

・トップレベルのドメイン:comやjpなど分野別で誰でも登録できるドメイン部分
・第2レベルドメイン:co ne or などの用途を表す
・第3レベルドメイン:具体的な識別子として用いられる(企業名や組織名など。co.jpの前に来る部分です)
・第4レベルドメイン:ここが今回ご紹介する「サブドメイン」です。ある特定のページなどを識別するのに用いられます

ではここから、本題の「サブドメイン」について詳しく解説していきます。

サブドメインのメリット4つ

一貫性を保ち、ブランディングにもメリット

複数のサービスをサブドメインで運営すると統一感のあるドメインに見えるため「ブランディング」の観点でメリットがあります。

皆さんも大手など既に知っているサービスの場合は安心して利用できますよね。類似サービスだと認識してもらうよう、サブドメインを運用する企業さんも増えています。

新しくドメインを取得する必要がない

サブドメインは1つ独自のドメインを取得するだけで追加でドメインの取得費用がかかることなく、複数のサービス用のURLを取得することができます。ドメインの場合は複数のサービスを運営するときにその都度、追加で費用がかかってしまうためコスト削減の面でもサブドメインがメリットになります。

独自ドメインの評価を引き継げる

サブドメインを作成するときにメインドメインの評価を一部受け継ぐことが可能です。新規でドメインを作ると評価がない0からの状態からのスタートと同様です。だからこそ、追加で作成する際にメインドメインの評価を受け継げるという意味ではSEOの観点からもメリットになります。

ただ、メインドメインそのものの評価が低い場合は継承効果が低くなってしまうので注意が必要です。

大元のドメインからの影響が少ない

実は、本体ドメインのサイト内で色んなテーマのコンテンツを作成してしまうと検索エンジンが「何をテーマにしたサイトなのか」を正常に判断できなくなってしまいます。

自社サイトの検索順位が下落してしまうリスクがあるため、こちらもサブドメインを作成することでカテゴライズして混乱を防ぐことができます。

サブドメインのデメリット3つ

検索結果にページが出ない可能性がある

独自ドメインとサブドメインの何らかのコンテンツが重複してしまうと、同一のサイトと検索エンジンに判断され、検索のキーワードで検索結果が2サイトまでしか反映されないリスクがあります。

なりすましを防ぐための「SSL証明書」発行費用が必要

サブドメインでサイトを作成するとなると「SSL証明書」の発行費用が必要となってきます。SSL証明書とは、通信データを暗号化してWEBサイトの運用者の存在を証明する電子証明書です。これがなければ、なりすましやフィッシング詐欺などのサイバー犯罪の被害にあってしまうのでSSL証明書はWEBサイトにはかかせないセキュリティ対策にもなっています。

サブドメインでサイトを立ち上げる際にこれが必要になるので費用がかかってくるのです。年間14万円程の費用が必要になってくる場合もあるので決して安くはない金額がかかるデメリットがあります。

メインサイト解約時に注意! サブドメインの解約恐れ

メインサイトも解約してしまうとそれに関連するサブドメインも解約に自動的になってしまいます。

メインサイトのサブドメインは、メインサイトと一緒に管理されていることが多いために、メインサイトを解約してしまうと一緒にサブドメインにもアクセスできなくなってしまう可能性が挙げられます。

それを防止するためにもメインサイトを解約する際はしっかりと契約を結んでいるプロバイダーに確認を行いましょう。

サブドメインとサブディレクトリとの違い

よく見間違えてしまうキーワードとして「ディレクトリ」があります。最後に少しだけその違いについて紹介します。

サブドメインはメインサイトの前に「.」を付けた孤立したドメインなのに対して、サブディレクトリは面ドメインのURLの後ろに「/」をつけたサイト内に存在する1つのページです。

どちらを選んでもSEOの優劣には関係ないとされているため、新規サイトの内容に合った方を選択しましょう。メインサイトを育てたい場合はサブドメインよりもサブディレクトリを選ぶのが良いです。

総括(まとめ)

WEBサイトを運用するときは、サブドメインの運用を行うことで必要コストを削減することができます。またメインとなるWEBサイトの「ブランド力」をユーザーに訴求して伝えるためにも、ぜひ今回ご紹介した「サブドメイン」を活用してみてください。

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