各ナビゲーションメニューと、その役割とは
webサイトでユーザビリティに影響を与えるのが“ナビゲーションメニュー”と呼ばれる部分です。ナビゲーションメニューにはサイト内に設置されたページ間の移動を可能にするものや、ページの一情報を示すものなどがあります。数多くの種類があるナビゲーションメニューは、webサイト上で重要な役割を果たします。
AI要約
ナビゲーションメニューがサイトに与える影響
ではなぜナビゲーションメニューが必要なのか
結論を述べますと、初めてサイトへ訪れたユーザーは知りたい情報がサイト内のどこにあるか分からないからです。ナビゲーションがない場合、サイト内の莫大な情報の中から手探りで欲しい情報を探さなければならなくなってしまいます。
webサイト上で“この情報はどこにあるのだろうか”“商品ページはどこだっけ”といった経験はありませんか?いくらユーザーにとって有益なサービスを提供しているサイトであったとしても、自分が回覧したいページにスムーズに移れないのであれば好んで利用したいと思わなくなるはずです。こういった問題を解決するためにナビゲーションメニューが必要なのです。
サイトの巡回性を高める働きも
また、サイトに訪問するユーザーだけではなく、検索エンジンにとってもサイト内のカテゴリーにどういったコンテンツが含まれているのか把握しやすくなります。そのため、SEO的な効果も担っているのです。
そこで今回は、重要な役割を担う“ナビゲーションメニュー”を整理して理解するために種類と特徴で紹介していきます。
ナビゲーションメニューの種類と特徴
いくつか代表的なナビゲーションメニューを紹介していきます。今回紹介するのは下の5つです。
・グローバルナビゲーション
・ローカルナビゲーション
・パンくずリスト
・ページネーション
・関連ナビゲーション
●グローバルナビゲーション
グローバルナビゲーションとは、サイト内のコンテンツをツリー構造で表したとき、一番上の階層をメニュー化したものとなります。
一般的に最上位の階層には、サイト内に含まれる小カテゴリーを類似したもの同士で一つのまとまりとし、大きな括りとして一つのまとまりとします。
そうすることで、サイトの概要が明らかになり、初めてアクセスするユーザーにとっても扱いやすくなります。
●ローカルナビゲーション
ローカルナビゲーションとは、サイト内の同一階層内のコンテンツ情報を示すナビゲーションのことを指します。グローバルナビゲーションが全てのコンテンツ情報を示すのに対し、ローカルナビゲーションは同一階層内のコンテンツの移動をスムーズにするために用いられます。一般的なwebサイトの場合、グローバルメニューが上部に設置されているのに対してローカルナビゲーションは左側に設置されていることが多いとされています。
●パンくずリスト
パンくずリストは、ユーザーが何処を見ているのかを分かりやすくするために用いられます。パンくずリストを設置すると一つ上の階層を見たいというユーザーの心理が働くため、こうした要求心理へのアプローチにもなります。また、パンくずリストにはサイト内のディレクトリ階層をクローラーに伝える働きもあるため、関連性の向上にも繋がります。
●ページネーション
ページネーションは情報量の多いページを一度に読み込ませ、表示時間を短縮する手段として用いられてきました。最近は低スペックの端末は少なくなりつつあるため、ページサイズを考える必要性はなくなりつつありますが、採用しているサイトは少なくありません。
ページネーションはユーザーが閲覧しやすいように情報量を制御する働きをします。分かりやすい例をあげると、文字数の多いブログなどに振られるページ番号などがあります。一般的にユーザーが快適に読める文字数は多くても5000文字程度であるとされています。このように、ユーザーが読みやすいように、ブログにはページ番号が振られてあるのです。
*ブログの他にもNAVERまとめなどにも用いられています。
●関連ナビゲーション
関連ナビゲーションとは、ページの文脈に関連したコンテンツを提供するために用いられます。また、同階層に限らず幅広い階層へ遷移させるよう設定することで、サイトの回遊率向上に繋がります。
まとめ
ナビゲーションメニューはユーザーが目的のコンテンツに辿りつくための目印ということができます。意識しておくべきこととして、初めてサイトにアクセスするユーザーは“サイト内に何があるのか”をまず考えるはずです。
サイト内のコンテンツがいくら良かったとしても回遊率が悪いとユーザーが満足するコンテンツに行き着くことなく離脱してしまうことなどが考えられます。したがって、webサイトを運営しているのであれば、ユーザーを目的に導くためにナビゲーションメニューを最適化する必要があります。今回紹介した各ナビゲーションメニューとその役割を理解しておけば、より効果的にナビゲーションメニューを実装していけるはずです。今回紹介したポイントを参考に、使いやすく成果に繋がるナビゲーションメニューの作成を心がけてみてください。