Googleアナリティクス徹底解説 【not providedとは?】
Googleアナリティクスの検索クエリを見て“not providedとは何か?”疑問に思ったことはありませんか。not providedの意味をざっくり解説するとwebサイトの訪問者が利用したキーワードが、アクセス解説ツールで検知されなかった時に表示される値のことを指します。このように、Googleアナリティクスは、検索クエリからの流入数を検知する精度が高くないため、search consoleで検索クエリに関する情報を補うというのがオーソドックスな使い方でしょう。今回は、意外と知らないnot providedが発生してしまう原因と検索キーワードを知るための方法について解説していきたいと思います。
AI要約
not providedが発生する原因とは
まず、結論からいうとGoogleアナリティクスのnot providedが発生する原因はSSLというセキュリティの仕組みからです。
SSl化とは・・・
SSL化を行うことにより、Webサイトのトップページから、暗号化されたプロトコルを使用した安全なコンテンツであることを示す「HTTPS」が表示されます。
“常時SSLでセキュリティリスクに対抗 SSL/TLSとは、インターネット上でのデータの通信を暗号化し、盗聴や改ざんを防ぐ仕組み(プロトコル)のことです。 … SSL/TLS暗号化と電子証明書を組み合わせた「SSLサーバ証明書」は、通信の暗号化とウェブサイトの運営者・組織が実在することが保証されます。”(引用元URL:https://jp.globalsign.com/service/ssl/knowledge/always-on-ssl.html)
インターネットでの購入が盛んになった現在、インターネットでのセキュリティが重要視されるようになりました。そして、検索エンジンもセキュリティへの対応としてSSL化をするようになりました。
SSL化対応しているサイトは、URLの先頭にhttpsとsがついているので未対応のものと区別することができます。
実は多くの流入がnot providedとなっている
2013年を境にGoogleの検索エンジンがSSL化対応しました。その約2年後の2015年にはyahoo!の検索エンジンにおいてもSSL化されました。日本の検索エンジンの中でも主流である2つがSSL化対応したため、今現在はGoogleアナリティクスで検索クエリからの流入を計測するのが難しくなりました。
これらのことから、webサイトへアクセスするユーザーがどのようなキーワードからアクセスしているのか分からない、効果が見込めるキーワードに関して仮説が立てられないといったことで悩むでしょう。
Googleアナリティクスからの計測が難しくなってきていますが、ある程度計測することはできます。
検索クエリからnot providedが生じたときの解決方法は下のものがあげられます。
・Search consoleへログインし、クエリ別に流入数を計測する
・googleアナリティクスで、集客>キャンペーン>オーガニック検索から確認する
→セカンダリディメンション>行動>ランディングページを選択する
上にあげた方法を全て試してもダメだった場合
ここで、not providedの中身を知るために無料で使えるツールについて紹介します。
Googleアナリティクスのnot providedを知るためのツール
SimilarWebを使えば、無料で検索上位5位までを知ることができます。
有料版を使えば全ての検索クエリを検出できますが、ここでは無料版の使い方について解説します。
まず“無料の拡張機能を利用する”と書かれた項目をクリックしてください。
こちらのツールをブラウザ上へ拡張すると、アプリのマークが追加され分析ができるようになります。
通常の解析ツールであれば100以下が圏外とされ、解析の対象から外れてしまうことが多いですが、有料版を使えば上位500位までのキーワードを知ることができます。検索クエリの解析に優れたツールといえるでしょう。
まとめ
今回はnot providedについてと、発生する原因及び確認するツールについて紹介しました。
SSL化対応が始まる前は解析できていた検索クエリからの流入数ですが、年々not providedは増加傾向にあり、今後も増加することが予想されます。
今回紹介したツールを導入し、見込みのある検索クエリについての仮説立証に活用して下さい。