プロジェクトアウルとは
AI要約
プロジェクトアウルとは
2017年4月25日Googleウェブマスター向け公式ブログに【Google検索における最新の品質向上について】が掲載されました。
①検索ランキングアルゴリズムの改良
②フィードバックのためのツール
③製品に関する透明性の向上
に関する3つの改善点の説明が主なものであり、【Project Owl(プロジェクト アウル)】と呼ばれる1つの大きなプロジェクトとしての取組であることが書かれています。
参考元:
検索ランキングアルゴリズムの改良
今回の改良で最も重要とされているのが【フェイクニュース】コンテンツのランキングを下げるようなアルゴリズムの変更です。
これまでもGoogleは常に品質の低いコンテンツと戦ってきました。隠しテキスト、キーワードの詰め込みなど未だにこういった手法を取っているサイトはありますが、システムの進化によって、ほとんどは順位上昇にプラスの影響を与えなくなっています。しかし、最近はこうした明らかなガイドライン違反である手法より、Googleの検索システムを悪用しているともいえるようなものが問題視され始めました。その中で最も目立つのが【フェイクニュース】コンテンツです。
【フェイクニュース】コンテンツは記事としては全くGoogleのガイドラインに違反していない(明らかなキーワードの詰め込み、隠しテキストなどを行っているわけではない)ものの、誤解を招くような内容や事実に基づいていない(根拠の乏しい)ものや攻撃的なコンテンツ等によって、悪意のある情報を広めるようなコンテンツを指します。
引用元:https://webmaster-ja.googleblog.com/2017/04/our-latest-quality-improvements-search.html
このようなフェイクニュースコンテンツが検索結果に表示されるクエリは全体の約0.25%をと微々たるものですが、Googleはこの一部のフェイクニュースコンテンツの拡散を防止するため、プロジェクトアウルを発足しました。
フィードバックのためのツール
フェイクニュースによる悪影響はオーガニック検索だけではなく、オートコンプリートと強調スニペットにもみられることがあります。
この状況を改善するため、Googleはユーザーからのフィードバックシステムを導入しました。
Googleでは必要な情報に素早くアクセスできるように、検索しようとするキーワードを予測するオートコンプリート機能を提供しており、サジェストワード表示する仕組みになっています。
参考元:https://support.google.com/websearch/answer/106230?hl=ja
※上記は『Google』を検索する時に表示されるものです。
また更に検索結果を早く、わかりやすくユーザーへ提供するために、Googleは最も関連性の高い情報を検索結果の最も上部に表示するようにしています。これは強調スニペットと呼ばれる機能です。
参考元:https://support.google.com/webmasters/answer/6229325?hl=ja
※上図は【アメリカ大統領】を検索する時の強調スニペットです。
今回のプロジェクトの中ではそういった機能に対して、フィードバックシステムを実装しました。
右下の赤枠で囲った箇所から【不適切な検索候補の報告】クリックすると、下図のような画像が表示されます。
もし不適切なサジェストワードがある場合、それをチェックし、それに対して評価を下すことができるようになっています。
検索オートコンプリートだけではなく、強調スニペット情報に関するフィートバックの項目も昔に比べて変化し:
・不快な回答です
・人種差別的または悪意のある不適切な回答です
・下品または露骨な性表現を含む回答です
・有害、危険、暴力的な回答です
・誤解を招く、または不正確な回答です
上記のような項目が追加されました。
参考元:製品に関する透明性の向上
Googleはオートコンプリート機能を改善し、新しいフィードバック項目を増設しました。それによって、ユーザーに更に正確の情報を提供することができます。ユーザーも昔に比べて更に正確にGoogleにサジェスト情報を反映することが出来ます。
引用元:https://webmaster-ja.googleblog.com/2017/04/our-latest-quality-improvements-search.html
https://support.google.com/websearch/answer/7368877?p=blog_autocomplete_policies&visit_id=1-636286194724360781-3529442842&rd=1
SEO対策への影響
今回のプロジェクトは主にフェイクニュースコンテンツと質の低い情報に対する取り締まりになので、ほとんどのサイト運営者はあまり影響を受けることはありません。
SEO対策についてですが、特に変化することなく、今まで通りに外部リンクを追加すると共に、質の良いコンテンツを配置するこことに変わりはありません。
とはいえ、Googleは近年の改善傾向を考えると、コンテンツの重要性が日々高まっていることがわかります。よって、キーワードの分散率、文章の構造、共起語の活用など、SEO要素を考慮下上でのライティングの重要性も高まっていくことが考えられます。