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モバイルファーストインデックスの進展について

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Gary Illyes(ゲイリー・イリェーシュ)氏が昨年、アメリカで開催されたPubCon Las Vegas 2016において先行発表を行い、その1ヶ月後の11月にGoogleウェブマスター向け公式ブログによって、正式発表されたモバイルファーストインデックスですが、その後の進展や対策について、改めて取り上げてみたいと思います。

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モバイルファーストインデックスとは?

モバイルファーストインデックスとは、Google検索で実装が予定されている仕様変更のことです。今までは、PC向けのページを検索結果の基準としてきましたが、これからはモバイル向けページを検索結果の基準としていくというものです。
今までGoogleはPC向けページを主に評価しており、モバイル向けページの内容はそれほど重要ではなく、サイトがモバイル向けに最適化されているかどうかという部分でしか評価されていませんでした。では、モバイルからの検索の表示結果はどうなっているのかというと、PC向けページに紐付けられたモバイル向けのページを表示していただけなのです。
しかし、このモバイルファーストインデックスが導入された場合モバイル向けのページがインデックス状況や、検索結果の順位などに反映されPC向けのページの内容は、ほぼ影響しなくなることになります。

導入にある背景とは

モバイルファーストインデックスを導入するということは、インターネットが普及してきてホームページが作成され、20年ほどが経過した現代までの流れを大きく転換することになります。なぜならごく最近までPC向けのページしか存在しなかったからです。
では、なぜGoogleはこのようなことを行うのでしょうか?その背景には、モバイル利用率の急増があります。今までは検索エンジンの使用がPCユーザーの割合が多かったのですが、2016年の11月にモバイルの使用が1.78%上昇したことにより、モバイルの使用率が50.62%となり、モバイルがPCの割合を超すことになりました。これはWebが始まって以来、初めてのことです。

このような背景があり、検索エンジンを利用するユーザーがモバイルの方に移行しています。
デスクトップPCは使用する場所が室内に限られていて、操作するときは椅子に座ってディスプレイを確認しなくてはいけません。それに対して、スマートフォンやタブレットは場所を選ばずに持ち運びもできますし、電車の中で、立ったまま確認することもできます。このような利便性の高さがモバイルを使用する割合に影響しているのだと思います。

Googleも検索のニーズがモバイルに移行していることに伴って、検索結果をモバイル向けページにしていくという考えだと思われます。また、今後はスマートフォンの普及率が上昇し続けていくことによって、この検索エンジンの使用率の割合はモバイルのほうが大幅に上回っていくでしょう。

導入に向けて、注意したいこと

Googleによって、2016年11月に正式発表されたモバイルファーストインデックスですが、実際のところ、まだ導入には至っておりません。今までの検索順位の基準を転換させるので、長期化を予想していますが、HPの作成者は、今のうちに対策を行っておく必要があります。ではどのようなHPに対策が必要なのでしょうか。

➀PC向けのサイトのみで、モバイル向けのページが無いサイト

これはもちろんのことなのですが、前述の通りモバイルファーストインデックスでは、モバイル向けのページが検索結果に反映されます。事実、最近のモバイルフレンドリーの影響によって、モバイル未対応のサイトは順位の下降が起きているケースもあります。またユーザー側にもその影響は出ており、モバイル未対応のサイトはスマートフォンなどで閲覧すると小さく表示されるため見づらく、バナーやリンクなども小さいため指で押すことができなくなってしまいユーザーにストレスを与えることによって離脱率が上昇します。そのためサイトの流入の減少へと繋がってしまうのです。

②一部のページのみ、モバイル対応しているサイト

こちらは、中途半端にモバイル対応をしている場合になります。こちらのケースは企業のHPによく見受けられるものです。なぜ中途半端な状態が多いのかというとコスト削減が主な理由となっています。確かに今までは、PC向けのページでそのサイトを評価していたので、モバイル対応のページが一部分であっても、問題はありませんでした。しかし、モバイルファーストインデックスが導入されると、評価される対象がモバイル向けのページになるので、ページ数やコンテンツ数の減少が起きてしまうのです。また、PC向けのページが影響しなくなるのでPCサイトで集客を担っていたものの効力がなくなるので、注意が必要です。
また、中途半端にモバイル対応を行っているサイトはモバイル向けページではコンテンツ量を少なくしているという場合が多いです。コンテンツの量は評価に関係してくるので、モバイル向けページも充実させることが大切です。

モバイルファーストインデックス導入発表からの進展

発表から数ヶ月が経過し、忘れかけている人も多いと思われますが、いずれかは必ず導入されるモバイルファーストインデックス。そこでGoogleが正式に発表したあとの進展や、Googleの回答などを一部、抜粋したいと思います。

Q.モバイルファーストインデックスの実施はいつになるのか?
A.導入日程をGoogleはまだ正式に決めておらず、数ヶ月先になる見込みである。
  また、2018年にずれ込む可能性もある。
  できるだけ早く導入したいと思っていて、確実に導入する。
  今後モバイルファーストは選択肢ではなく、必須となるが、
  モバイルファーストインデックス対応のための準備期間は用意する。

Q.レスポンシブデザインの場合は、影響はないのか?
A.その認識で問題ない。

Q.canonical設定の変更は必要であるのか?
A.PC向けページをcanonical(主ページ)、モバイル向けページを(従ページ)としていて
  その関係性を逆にしなければいけないのかというと、その必要はない。
  従来通りの正規化ができていれば、問題はない。

Q.クリックしないと出てこない内部リンクも評価されるのか?
A.モバイルではUX上、コンテンツやリンクが隠れていることをGoogleも理解しているので
  そのことで問題が起きないように、対策を進めている。

Q.モバイルとPCでページスピードが異なる場合の評価は?
A.導入後はモバイル向けサイトをクロールするので、対策は必要である。

Q.PC向けページしかなくても検索結果にはでるのか?
A.検索結果には表示される。また極めて深刻な状態にはならないので、
  過度に心配しなくてもよい。

まとめ

Googleからモバイルファーストインデックス導入の発表があってから、数ヶ月が経過しました。やはり何十年も続いた仕様を大きく変更するのには、時間がかかるようです。年内の導入は難しく、2018年にずれ込む可能性もあると言われています。またPC向けのサイトしかない場合でも検索結果には表示されるとGoogleは説明しています。しかし、モバイルファーストは選択肢ではなく、必須となるとも説明しているので検索順位の結果には影響が出ると考えられます。モバイル向けの対策を怠っていると、いざ導入されたときに対応が遅れてしまうので、検索結果を重視するのであれば、早めに対応を行うべきだと思われます。

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