【今さら聞けない??】マルチエントランス型とは【初心者でもわかる】
マルチエントランス型という言葉をご存知でしょうか。WEBの担当者であれば聞いたことがある人も多いでしょう。
マルチエントランス型とは“マルチ” “エントランス”という言葉のとおり複数の入口を設けるという意味です。
マルチエントランス型を実施することで数々のメリットがあります。
本記事ではマルチエントランス型についての疑問点や、マルチエントランス型を導入するメリット、マルチエントランス型を導入する注意点について説明していきます。
初心者の方にもわかりやすい内容となっているので、ぜひ最後まで読んで今後の参考にしてみてください。
Webにおける「マルチエントランス型」とは、ユーザーがWebサービスやアプリケーションに複数の方法でアクセスできる設計のことを指します。マルチエントランス型の導入はユーザービリティの向上やSEO対策の面でのメリットを期待して導入されることがあります。ここではマルチエントランス型のWeb設計の重要性と具体的な例、思わぬデメリットなどについて詳しく説明します。
マルチエントランス型のSEO効果はあるの?
結論、マルチエントランスはSEO上の効果があります。というのもWEBサイトのエントランス(入口)がトップページのみなのと、下層ページも入口になっているのではどちらの方が流入が見込めるのかは言わずもがな後者です。
サイト内のどのページでも入口にできる
マルチエントランスを採用することで、検索エンジンでユーザーの入力したキーワードをうまく合わせることさえ出来れば、どのページでも入口にできるというのは大きなメリットです。
購買意欲の高いユーザーを確保する
検索ワードをきめて既に検索しているユーザーというのは、ある程度問題がはっきりと自分でわかっていてキーワードをある程度限定して検索することが多いとわかっています。なのでその検索されうるキーワードを複数想定して上位表示されるような対策をとることで、サイトの入口を広げることができ、また購買意欲の高いユーザーを確保できるというわけです。
そもそもユーザーのほとんどは下層ページから流入する
ユーザーの8割ほどは下層ページから流入しています。なぜユーザーは下層ページから流入するのかについて解説します。
たとえば自社についてのwebサイトがあったとすると
商品一覧のページ→製品が欲しい、製品について知りたい
会社のブログ一覧のページ→企業の内情を知りたい、業界について知りたい
企業概要のページ→代表者情報や企業規模などについて知りたい
というように同じサイト内でも、ユーザー側抱える悩みはそれぞれ違います。
だからこそマルチエントランス型にすることで下層ページに直接アクセスすることができる方がユーザーにとって使いやすい仕様となるのです。
マーケティング戦略上のメリット
マルチエントランス型のマーケティング戦略上のメリットについて説明します。
この戦略を説明するためにまず、代表的なマーケティング戦略であるマス戦略とニッチ戦略について簡単に紹介します。
市場に1億人いるとしたら、そのうちの7.8割を取りに行こうとするのがマス戦略です。テレビCMなどの大規模な宣伝広告が例としてあげられます。主に大企業に向いている戦略です。
一方、市場に1億人いるとしたらそのうちの100万人だけ、10万人だけをピンポイントで狙いにいくのがニッチ戦略です。この1部のターゲット層のみを刺しにいく商品開発やマーケティングを行います。1部の層に刺さる一方でマスには刺さらないので業界No.1を狙えなかったり市場が狭くなると言ったデメリットも存在します。主には中小規模の会社に向いている戦略です。
さて本題です。マルチエントランスはこのニッチ戦略を複数展開するようなものだと言えます。
先程の例でいうと、100万人にしか刺さらないニッチ戦略を同時に100個展開することで1億人全てにリーチすることが可能になるということです。
これまでマスメディアを利用したマーケティングが主だった時代にはこのような戦略は取れませんでした。なぜなら膨大な費用がかかるからです。
しかしインターネットの登場により「エントランスを複数設けて」「ピンポイントでユーザーにリーチする」といったことが可能になりました。
また、それぞれのエントランスに向けてマーケティングを行えるのでデータの収集がしやすく、データに基づいたマーケティングを行う上でもメリットがあります。
マルチエントランス型を導入する注意点
これまで多くのメリットをあげてきましたが注意点もあります。
WEBサイトによっては下層ページにいけば行くほど、画像が差し込まれているだけになっていたり、煩雑になっているというのはよくあるケースです。しかしマルチエントランス型を導入するということは、下層ページがユーザーからしたらある種トップページになるわけです。
わかりやすい下層ページを作ったり、必要な情報が得られるようにリンクを貼ったりなどユーザー目線にたって、ユーザーが使いやすいページ作りを心がけましょう。
まとめ
マルチエントランス型のWEBサイトを作ることで、ユーザーの利便性も向上しますし、SEOの観点からもメリットは多く存在します。
8割のユーザーが下層ページから流入してきている今、下層ページのSEO対策や動線設計が、コンバージョンを獲得するために重要となります。
ぜひこの記事をよりユーザービリティの高いWEBサイト作りのお役に立ててください。