Googleアナリティクス徹底解説 【仮説を検証するためのセグメントを作成する方法】

Googleアナリティクス上ではフィルタ機能を用いて条件をセグメント化することができます。基本的な使い方としては“セカンダリディメンション”や“アドバンスフィルタ”から条件を設定することが多いかと思います。そして、設定した条件からレポートを作成し、流入数の多いユーザーやランディングページを大まかに把握していくことと思います。 しかしながらこれだけでは不十分と考えられます。何故なら、ユーザーの情報を詳細まで把握することができていないからです。 成果に繋げるためにはユーザーの情報を詳細まで把握し、ニーズを考えた上でコンテンツの制作などを行ったほうがより効果的になるでしょう。そこで今回は、あまり知られていない“仮説を検証するためのセグメントを作成する方法”について紹介していきたいと思います。

目次

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特定の条件下のユーザー動向を検証するには

Googleアナリティクス上に最初から用意されているセグメントとは別に、自分で設定した対象や条件を新しく追加することができます。
これから、サイト内に訪問したユーザーをセグメント化し、仮説を検証する方法を紹介します。まず「行動」>「サイトコンテンツ」>「すべてのページ」を開いてください。すると下の画面が表示されるので「セグメントの追加」をクリックしてください。

セグメントの一覧から“新しいセグメント”をクリックし、自分で条件や対象を設定していきます。

そうすると下の画面が表示されます。

セグメント名はこれから設定するセグメントの名前なので、任意で設定してください。
ユーザー属性にはユーザーの条件が表示され、年齢や性別を変更することができます。とりあえず試しに上の画面から20歳前後の男性ユーザーの動向を検証してみましょう。
そうすると下のように、セグメント化したユーザーが全体数の何%を占めているのか表示されます。

次に“テクノロジー”をクリックし、複数の条件でセグメント化したものを保存していきましょう。

WindowsユーザーやMacユーザーといったように、デバイスの種類でセグメント化できます。こちらの設定は任意のため、運営サイトの流入元に関する仮説を立てた上で設定していきましょう。設定が完了したら“保存”ボタンをクリックし、設定を保存しましょう。

また、“条件”ボタンからセグメントを更に細分化することができます。“条件”からは流入元などを特定したり、検索手法をセグメントに追加することができます。

このように、複数の条件を組み合わせてレポートの対象とするユーザーを絞り込むことができます。カスタムレポートなどとは異なり、特定の条件下のユーザー状況を把握する場合に有用といえるでしょう。

各セグメント項目の意味について

これまでは“新しいセグメント”の使い方について紹介したので次に各セグメントが持つ意味をまとめていきます。

各セグメントの意味

項目意味
ユーザー属性年齢や性別など。ユーザー属性に基づくセグメント
テクノロジーユーザーからアクセスのあったOS。WindowsやMacなど
行動集計期間内にユーザーがサイトに訪問した数やPV数
最初のセッションの日付初回訪問日に基づくセッション
トラフィック参照元やキーワードなどの属性に基づくセッション
条件ユーザーが自由に作成できるセグメント
シーケンスユーザーが行った項目に基づくセグメント

まとめ

今回は“仮説を検証するためのセグメントを作成する方法”について紹介しました。
最初から細かい条件を絞り込んで見ていては時間がかかりすぎるので、まずはセカンダリディメンションなどからサイトの状況を大まかに把握した後に細かく絞り込んでいくのが望ましいでしょう。今回紹介した方法をコンテンツ制作などに活かしてみてください。

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