新規とリピートでこんなに違う? パフォーマンス比較
webサイトのユーザーは“新規ユーザー”と“リピートユーザー”の2種類に分かれます。念のため説明しておきますと、新規ユーザーとは特定の集計期間内の初回訪問のことではなく、計測を開始して以来はじめてサイトを訪問するユーザーのことを指します。 リピートユーザーとは、特定の集計期間内に再度訪問があったユーザーのことを指します。 ユーザーという括りでは同じですが、それぞれがサイトを訪問する際に見る項目や傾向は異なります。したがって、アクセス解析を行う際は2つの指標を分けて考える必要があるのです。 そこで今回は、新規ユーザーとリピートユーザーでこんなに違う“パフォーマンスの比較”“リピートユーザーを獲得する重要性”について紹介していきたいと思います。
AI要約
新規ユーザーとリピートユーザーを分けて考える重要性
新規ユーザーの重要性
新規ユーザーの獲得は自社サイトの将来を左右するといっても過言ではありません。
後にリピートユーザーになることも考えられることから、多くの可能性を秘めています。
新規ユーザーを獲得する際に見るべきポイント
新規ユーザーの傾向として、サイトに慣れていないため迷うことが多いです。このような傾向から、新規ユーザーはサイトに興味がなければ直帰してしまいます。したがって、新規ユーザーを獲得するためには下の項目を意識しましょう。
・主要導線へ誘導させる
・ 自社のサービスを紹介してサイトに興味を持たせる
・サイトデザインを工夫する(いかにして再訪問に繋げるか)
・直帰させないように工夫する
新規ユーザー数はもちろん多いに越したことはありませんが、一般的に新規ユーザーの割合よりも、リピートユーザーの割合が高い方が望ましいとされています。
では、なぜリピートユーザーの割合が高いほうが望ましいのか・・・
リピートユーザーの重要性
webサイトを運用し、効率よく閲覧してもらうためには新規ユーザーを獲得することはもちろん重要なことですが、それと以上にリピートユーザーも重要です。
・ECサイトを例にあげてみましょう。
ECサイトのように、サイト自体で収益を得ているサイトはリピートユーザーの獲得が必要になります。何故なら、リピートユーザーがサイト内のコンテンツに満足し、何度も訪問することで購買意欲の促進に繋がるケースが多いからです。また、他のサイトでも、度々サイトに訪問してもらうことで商品に関する認知が深まり、購買に繋がるケースなども考えられます。
対して、新規ユーザーは獲得するコストがかかってしまいます。
新規ユーザーの獲得コスト
webマーケティングにおいて“1:5の法則”というものがあります。一般的に新規顧客に販売するのにかかるコストはリピーターに販売するのにかかるコストの5倍といわれています。1:5の法則から分かるように、新規ユーザーの開拓には多くのコストを必要とします。
つまり、リピートユーザーをコンバージョンへ繋げる方が新規ユーザーをコンバージョンへ繋げるよりもコストがかからないのです。したがって、リピートユーザーの割合が高いと、事業がより効率化します。
リピートユーザーを獲得する際に見るべきポイント
リピートユーザーの傾向として、ゴールへ到達する意思を持っている場合が多いです。このように目的を持ってアクセスする場合が多いため、イメージとしては購入を促すことを意識しましょう。
リピートユーザーを獲得する際に見るべきポイントには下の項目があげられます。
・それぞれのユーザーの目的に合わせた階層へ誘導させる
・定期的に利用してもらうよう、SNSなどで情報発信をする
・コンバージョン意欲を喚起するコンテンツを追加する
・エントリーフォームなどを工夫する
ここまでで、新規ユーザーとリピートユーザーを分けて考えることが非常に重要と分かったと思います。
実はGoogleアナリティクスの基本セグメンは奥が深く、新規ユーザーとリピートユーザーを分けてアクセス解析することができるのです。ここで、Googleアナリティクスの基本セグメントを用いて新規ユーザーとリピートユーザーを分けて解析する方法を簡単に紹介します。
Googleアナリティクス上で新規ユーザーとリピートユーザーを分けて解析する方法
まず、メニュー画面上の“概要”を開きましょう。次に、ユーザーサマリーからセグメントを追加しましょう。
集計期間はサイトの運営開始日に設定しましょう。そうすることで、新規ユーザーのうちどれくらいの割合がリピートユーザーになったのか追跡することができます。
●こちらのサイトの場合、新規ユーザーが減少したことで全体のユーザーが減少しています。
リピートユーザーに関してはある一定数存在している状況ですが、新規ユーザーをあまり獲得できていません。
リピートユーザーを増やすためにはより多くの新規顧客を獲得し、リピートに繋げる施策が必要などと改善案を考えることができます。
ここで基本的なことですが、リピートユーザーの動向を探る際の注意点がございます。
リピートユーザーの動向を探る際の注意点
純粋なユーザーのみで評価しましょう。
くれぐれも “リピートユーザーの動向を把握したつもりが全て自社からのアクセスだった・・・”とならないようにしましょう。
リピートユーザーの動向を把握する際は、自社からのアクセスが含まれていないか確認し、社外からのアクセスのみ計測するよう設定しておきましょう。こちらはGoogleアナリティクス上で簡単に設定できます。
特定のIPアドレスからの流入を除外しましょう。
メニュー画面上に下のボタンがあるのでクリックし、IPアドレス除外の設定を行いましょう。
“フィルタ”から特定のIPアドレスを除外できるので、アクセス解析を行う際は設定しておきましょう。
まとめ
今回は“新規ユーザー”“リピートユーザー”二つの指標を分けて考える必要性とパフォーマンスの違いについて解説しました。
新規ユーザーを無理やり獲得しようとすると広告費にお金をかけすぎてしまうこともあるかもしれません。
それぞれのユーザーのパフォーマンスの違いから、リピートユーザーを待つほうが効果的なことがお分かりいただけたと思います。