動的ページ静的ページって何が違うの?ホームページ制作に欠かせない2種類のページの違いを徹底解説
「動的ページって何?」「動的ページと静的ページってどこが違うの?」ホームページを初めて自作しようとしている方の多くがこの問題に直面しているのではないでしょうか。
ホームページには「動的ページ」と「静的ページ」の2種類があり、ページごとに動的ページが適しているページ、静的ページが適しているページに分かれています。
しかし、初めてホームページを作る人にとっては自分の作りたいページに動的ページと静的ページのどちらが適しているのか、常に最適な選択をすることは容易ではありません。
そこで、この記事では動的ページ、静的ページとは何なのか、それぞれのページがどのような場面でおすすめなのか簡単に解説していきたいと思います。
静的ページ動的ページの違い
静的ページとは
静的ページとは「いつ」「誰が見ても」同じ内容が表示されるページのことです。
朝6時に見ようが夜10時に見ようが、東京に住む女性が見ようが北海道に住む男性が見ようが、製作者が書き換えない限り同じ内容が表示されるのが静的ページです。
静的ページでは常に同じ内容が表示されるため、内容がほぼ固定されている商品概要や企業情報などは静的ページで作成するのがおすすめです。
静的ページがおすすめのページ例
・商品概要
・企業情報
・IRページ
・LP(ランディングページ)
動的ページとは
動的ページとは文章や画像がアクセスの度に変わったり、ユーザーに適したページが都度作られたりするページのことです。
例えば会員登録後のマイページはユーザーが会員登録時に入力した内容により若干異なりますし、企業の公式サイトのプレスリリースの欄は新着情報が更新されるたびに表示される情報が変わります。
静的ページがおすすめのページ例
・マイページ
・お問い合わせフォーム
・掲示板
・口コミページ
・お申し込みフォーム
それぞれのページの仕組み
動的ページ、静的ページの内容の違いを説明したところで、この項ではそれぞれのページがどのように作られているかという仕組みの違いを説明していきます。
静的ページではページ制作者によって書かれたHTMLファイルがサーバー上にアップロードされており、その情報がそのまま表示されるため常に同じ内容が表示されます。
一方動的ページではユーザーがアクセスした際の条件に応じてサーバーがデータベースとの通信を行いユーザーに適したHTMLファイルが都度サーバー側で作られます。
それぞれのページのメリットデメリット
動的ページ、静的ページがそれぞれ何なのか大まかに理解してもらったところでそれぞれのページのメリットデメリットを解説していきます。
静的ページのメリット
①厳重なセキュリティ対策がいらない
動的ページはサーバー上にデータベースが設置されているため厳重なセキュリティ対策が必要です。静的ページはそのようなセキュリティ対策の必要がないため動的ページほどのセキュリティ対策が必要ありません。
②ページの表示速度が早い
静的ページはすでに用意されたページを、WEBサーバーからブラウザに表示するだけなので、WEBページの表示速度が動的ページと比べて早いです。
③サーバーダウンが起こりにくい
静的ページは動的ページと違いサーバー側でページを生成する必要がなく用意されたページを表示するだけなので、負荷がかかりにくく、サーバーダウンしにくいです。
静的ページのデメリット
①表示内容をリアルタイムに更新することができない。
静的ページで新しい情報を更新するには、新しくページを書き換える必要があり、更新の必要が生じた際にその都度更新していくのはコストが必要以上にかかり現実的ではありません。
②ユーザーそれぞれに対して適したページを表示できない
静的ページは常に同じ内容を表示するため、ユーザーごとに異なったページを表示したいときには向いていません。
動的ページのメリット
①常に最新の情報を表示可能
動的ページでは常に新しい情報がリアルタイムで作成されるため、最新の情報をユーザーに表示できます。
②ユーザーごとにちがう情報を表示できる
動的ページはユーザーの要求に適したページを自動的に生成するため、ユーザー1人1人に合った情報を表示させることが可能です。
③ページの構築や更新が簡単
動的ページではCMS(Contents Management System)というシステムを導入することにより、コーディングの知識がなくてもサイトの構築やページの更新作業を容易に行うことができます。
動的ページのデメリット
①十分なセキュリティ対策の必要性がある
動的ページはサーバ上にデータベースを設置する必要があるためセキュリティリスクは静的ページに比べて高いです。そのため動的ページにはそれ相応のセキュリティ対策を行う必要があるでしょう。
②ページの表示速度が遅い
動的ページはユーザーごとに異なる情報を表示するためにサーバー上でプログラムを実行する必要があり、WEBサーバーに負荷がかかるのでページの表示速度は比較的遅くなります。
③サーバーダウンが起こりやすい
ユーザーがアクセスするたびにページを生成している動的ページでは、アクセス集中によるサーバーダウンの危険性が静的ページよりも高いです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?静的ページと動的ページの違いは理解していただけましたでしょうか?
ホームページを制作する際は静的ページと動的ページの違いを理解したうえで、状況に合わせて柔軟に最適なページを選んでいくことが重要です。