【令和生まれは知らない?RSSについて徹底解説】
Webサイトをチェックしていると『RSS』と書かれたマークに出会うことがあります。これは一体何をするためのものなのでしょうか?
特に普段からさまざまなWebサイトを閲覧する人は、RSSを知っておくと情報収集を効率良く進められます。
この記事を読めば、RSSの仕組みや活用方法がわかり、Webページを楽にチェックできるようになるため、効率的に情報収集したい人はぜひ最後まで読んでください!
・RSSとは
まずは、RSSの概要や仕組みについてご紹介します。
RSSはWebサイトの新着・更新情報を配信する技術のことです。RSSは「Rich Site Summary(リッチ・サイト・サマリー)」の頭文字をとったものです。
RSSを使用すれば、必要な情報を効率的に収集できます。Webサイトやブログの更新情報を公開するために使われるのが一般的です。
RSSファイルはXMLという言語を使って書かれます。この言語は、Webサイト制作に使うHTMLのようにタグを使って記述していくタイプのものです。
Webサイトを更新する側は、このXMLのタグの中に更新内容に関するデータを記述します。
RSS リーダーは、リーダーに登録されたWebサイトのRSSをチェックし、新しく追加された新着情報があれば、その「ページタイトル」「アドレス」「見出し」「要約」「更新時刻」などを表示します。その中から興味のある見出しをクリックすると、該当ページが表示されます。
もちろんリーダーには複数のサイトを登録することができるので、短時間で複数サイトの新着情報を把握することが可能です。
・RSSの使い方
ここまででRSSとはについて理解できたでしょうか?
次に具体的なRSSの使い方について紹介します。
①URLの取得
まずはサイトがRSSに対応しているのを確認したら、RSSリーダーに登録するためのURLを取得します。
先ほど説明したように、RSSリーダーは通常Webサイトで使われるHTML形式ではなく、「XML」形式でなければならない点に要注意です。
RSSのアイコンがある場合はアイコンをクリックし、移動した先のURLをコピーしておきましょう。
②RSSリーダーを使って読み込む
RSS用のURLを取得したら、URLをRSSリーダーに登録しましょう。登録されたサイトはRSSリーダーが定期的に巡回して、新しい情報を取得します。
RSSリーダーには、『メーラー型』『ティッカー型』『ホスティング型』などがあります。どれを選択するかで更新情報の受け取り方が変わってくるため、使い勝手のよい方法を選びましょう。
メーラー型は、メールアプリのように機能するアプリやソフトを利用するタイプです。一方、更新情報がデスクトップやタスクバーに表示されるのがティッカー型、特定のWebサイトの専用アカウントでRSS機能を利用するのがホスティング型です。
・おすすめのRSSリーダー
ここで少しおすすめのRSSリーダーを紹介します。
Feedly
ベストなRSSリーダーは、無料版も有料版もたくさんの機能がある「Feedly」です。
すっきりとした分かりやすいインターフェイスで、RSS機能のないウェブサイトのRSSフィードを生成できたり、様々な方法でフィードを分類できたり、メールのニュースレターを取り込んだり、ほかにもたくさんのことができます。
Feeder
RSS初心者は、起動も実行も素早く、分かりやすく合理的なインターフェイスなので、「Feeder」からはじめるのがいいと思います。
あらゆる主要なプラットフォームでシームレスに動作し、さらにオプション(リアルタイムダッシュボードや洗練されたフィルターなどを含む)が必要であれば、同時に見られるフィードの数を増やせる有料プランもあります。
NewsBlur
最後は、ストーリーのタグ付けから全文検索やサードパーティのアプリとの統合まで、機能が満載の「NewsBlur」です。
アプリの見た目や、フィードの表示の仕方もコントロールできる、最高のRSSリーダーの1つです。上記で紹介した他のRSSリーダーと同じく、有料版にはさらに多くの機能がありますが、無料でもたくさんの機能が使えます。
・メリット
次にRSSを利用するメリットについて紹介します。
RSSを登録する読み手側のメリットは、ブログやウェブサイトが更新された際にサイトへわざわざ訪れなくても自動で更新情報を受け取れることです。たくさんの情報が飛び交う中、自分に必要な情報だけをピックアップできるので、効率良く情報収集ができます。
また、サイトの運営者側にもメリットがあります。RSSを活用すれば、更新を行ったタイミングで新しい情報があることを読み手に自動配信してくれます。そのため、読み手へ更新を知らせる手間と時間を削減可能です。
・デメリット
次にRSSを利用するデメリットについて紹介します。
サイト運営者側のRSSを配信するデメリットとして記事をコピーされるリスクが挙げられます。
RSS配信のパターンは、「全文配信」と「一部抜粋配信」の2パターンです。全文配信をすると、記事の内容や写真などのコンテンツが無断で転載されてしまうリスクが高まります。
他者に自社のコンテンツを無断転載されると、Googleから「重複コンテンツ」としてみなされ、自社のコンテンツがGoogleから評価を下げられてしまう可能性もあります。
・RSSはオワコン??
SNSが普及している現在、鮮度の高い情報は自然とSNS上に流れてきます。
RSSはXを始めとしたSNSがポジションを奪う形となり、「RSSはオワコン」という声もよく聞きます。実際、Xはタイムラインでトレンド情報がリアルタイムで流れてきたり、好きなアカウントをフォローすれば、タイムリーに情報をキャッチできます。
こうした背景により、RSSは徐々に衰退しました。「Googleリーダー」や「Live Dwango Reader」などの大手RSSリーダーもサービス終了を余儀なくされました。
現状のWeb・インターネット界隈の流れから予測する限り、RSSが情報収集ツールとしてシェアを復調するのは難しいでしょう。
しかし、情報の洪水から必要な情報・信頼できる情報を取捨選択するのは、意外に負担が大きい仕事です。RSSで確かな情報源を確保したいと考える人は一定数おり、RSSの機能・利便性を再評価する動きも見られます。
・まとめ
以上で解説したようにRSSリーダーにお気に入りのWebサイトのRSSを登録することで、わざわざお気に入りのサイトへアクセスしなくても、更新情報や新着情報をチェックすることができます。
特に、1つも情報を逃したくない人や、アルゴリズムが選んだ読むべきものを読みたくない人には、今でもインターネットを見て回るベストな方法の1つだと個人的に考えます。ぜひ今一度RSSを利用してみてはいかかがでしょうか。